よみもの

軽井沢と建築

《スタッフブログ》
2026.04.24

皆様は軽井沢に足を運んだことはありますか?
東京からもアクセスしやすく、北陸新幹線が開通してからはより一層近くになったこの場所は、一度は足を運んだことのある人も多いはず。
標高約1,000mの高原に位置する日本有数の避暑地・別荘地としても有名で、都内の比較的標高い杉並区・中野区・新宿区でも約40~60m程度で、その標高の高さが分かりますね。

そんな軽井沢が避暑地として誕生したのは明治時代。
一人の宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーがその場所の美しい自然に感動して"避暑地"として家族を連れて訪れたのが始まりと言われているそうです。
その後、ショーの友人宣教師とその家族が続々とその土地に訪れることとなり、キリスト教色の強い街が造られていったそう。

横浜山手や神戸、長崎など、宣教師たちが布教のために訪れる玄関口として、今もなお異国情緒纏っている場所として名高いですが、軽井沢もその影響を色濃く受けている場所のようです。
その後日本人も続々と別荘を保有するようになり、今の避暑地と観光地が合わさったような形となっていきました。

アウトレットやリゾート施設、新設のT-SITEなど人気のスポットは多々ありますが、今回は建物を視点に書いてみようと思います。

数ある別荘の中の、こちらは北軽井沢にあるTatehata House。
1968年に建築家 建畠嘉門が自邸として設計した山荘。
こんなところに本当にあるのか…?
と、一抹の不安を感じながらも、木々が鬱蒼と映えている中を進んだその先に、
ひっそりと佇んでいるその様相は、遠目からでも目を引く素敵な建物でした。

築50年以上経過した現在は、北欧・フィンランドをコンセプトとしてリノベーションして、宿泊できる場所となっております。
リノベーションと言ってもすべてを新しいものに刷新するのではなく、当時のテイストを可能な限り残しながら、快適に過ごせるようにしたそう。
外観の余韻をそのまま、室内へ足を踏み入れても当時の雰囲気を感じられる場所です。

美しい勾配窓と緑景

3フロア構成のこの山荘は、別荘と言えども50㎡とかなりミニマルな邸宅。
1F寝室/2Fダイニング/3Fリビングと役割がきちんと分かれているいますが、緩やかに空間がつながっている。
特に3Fから2Fのダイニングを見下ろすことができ、それぞれのスペースにいてもつながりを感じられる造りとなっています。

正面の入り口から入ってすぐのダイニングスペースには円卓がおいてあります。
円卓って広い家じゃないと…と思ってしまいましたが、限られたスペースの中でも上手にまとまっていて、窓辺の木々を見ながら食卓を囲む贅沢な時間を過ごすことができました。

やっぱり円卓いいな~

随所にちりばめられた工夫が、空間の使い方が巧みで、実際に室内は数字以上の広がりを感じることができるはず。
別荘を持つのは難しくても、別荘を持った雰囲気を味わえるのも楽しいですよ。

続いてこちらは軽井沢タリアセンの中にあるペイネ美術館。
アントニン・レーモンドの「夏の家」としても有名な建築は、行ったことがある人も多いのでは。
この日の軽井沢は都内よりも遅めの春がやってきていたようで、山間の濃い桜色の景色があたりを覆っていました(春の家~)

この家の特徴の一つは窓の多さ。
いたるところに窓があり、全て開け放つと気持ちのいい風が通り抜けそう。
晴れた夏の日には、標高が高い軽井沢の澄んだ空気が家の中を通り抜ける…想像しただけでもあの心地よい空気感に包まれる様はいいですよね。
まさに避暑地にふさわしい家です。

窓に切り取られた眺めも美しい。

窓が多い(大きい)ところが、居心地の良さに繋がることもあります。
風通しとか日当たりが好きな人は、窓の数や配置も家探しのポイントにしてみてください。

上の2つとは少し異なりますが、こちらは森の中にあるピザ屋 エアリウさん。
ここもTatehata Houseと同様、こんなとこにあるのか?案件。
ですが、そんな場所にあるからこそ、静謐さや森のすがすがしさ、小鳥のさえずりが聞こえてくる環境を得ることができます。
そんな中で食べるピザは…言わずもがなですね。

最&高

住めば都と言いますが、都は人それぞれ。
街の喧騒が好きな人、静かな場所が好きな人、
緑が見える場所が好きな人、シティな街並みが好きな人、
利便性重視な人、コミュニティーの傍にいることが大切な人、
自分にとっての都を見つける旅も、物件探しの一つの楽しみですね。

今回は少し足を伸ばして、軽井沢の素敵な建物をご紹介してみました。
旅先の中にも、日常の中に取り入れたくなるものがいっぱい散らばっています。
リノベ百貨店でも、素敵だな~と思ってもらえるお部屋を日々探して皆様にお届けしてまいりますので、お部屋探しの一助になれば幸いです。

湖畔に佇む睡鳩荘

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