よみもの

宮の坂って、どこ?

《街歩き》
2026.04.04

都内屈指のローカル線、東急世田谷線。
都電荒川線とともに東京都内に残っている軌道線。
(*軌道線…法律上「軌道法」に基づき、主に道路上に敷設される路面電車などの輸送システムのこと)
つまり鉄道事業法に基づくわけではないらしいです。
だから世田谷線の乗車履歴がバス表記なのか…?
三軒茶屋~下高井戸間、路線距離にして5㎞、車両はたったの2車両!
そんなローカルな電車、東京にもあるの…?!と地方出身者の私もオドロキでした。

そんなニッチさから、関東圏にお住まいの方でも、乗車したことがない人も多いのではないでしょうか。
で・す・が、世田谷線、侮るなかれ。
山手線を起点に西側へ伸びる路線が多数の世田谷エリア、実は南北の移動って結構難しい。
そこで、バスと並んで南北の移動の足となってくれるのがこの世田谷線。
田園都市線・小田急線・京王線にまたがる路線は住民にとっては、使い勝手がいい路線なのです。

そんな世田谷線ですが、全10駅から構成されており、聞いたことあるなぁ~という駅もあれば、聞きなれない駅もあるはず。
今回は、そんな世田谷線の聞き馴染みのない駅代表(勝手に)「宮の坂」を少しご紹介します。

丁度世田谷線の真ん中くらいにあるこの小さな駅は、お隣の山下駅(豪徳寺)の陰に隠れがち。

「どこに住んでいるの?」
「豪徳寺だよ~(最寄りは宮の坂なんだけどなぁ)」

そんな会話が聞こえてきそうですが、
宮の坂は程よい距離感、のんびりとした空気感で心地よいエリアなのです。
実は大谿山 豪徳寺は宮の坂が最寄りだって知っていますか?
豪徳寺駅から商店街通りを通って向かうのもいいですが、最短で行きたいせっかちさんはぜひ宮の坂で下車してみてください。

こちらは世田谷八幡。
宮の坂駅すぐ目の前にある八幡様で、土俵のようなものがあるな~と思っていたら、
なんと江戸三相撲の名所のようでした。
敷地も広く、木々が生い茂っている、澄んだ空気の気持ちのいい神社。
最近は豪徳寺がインバウンドの影響でニギニギしているので、個人的には静かなこちらの神社がお勧め。
家の近くに大きな神社があると、なんとなく街の気の巡りもいいような気がします。

住宅街の中にひっそりと佇む水色の素敵な洋館。
旧尾崎テオドラ邸は、令嬢テオドラ英子が来日の際に、日本人の父である男爵が港区に建てた洋館で、その後譲り受けた英文学者がこの地に移築したそうです。
解体予定だった洋館を漫画家の山下和美が中心となり保存活動をしており、今もなお訪れることのできる歴史ある建物。

周辺の木々に囲まれて、窓辺から緑が見える美しい内装のお部屋。
当時の面影を残すようにと大切に受け継いでいることが伝わってくるようです。
クラシカルな雰囲気の館内を歩いていると令嬢になった気分が味わうことができます(個人差あり)。
館内の喫茶室では軽食や甘いものが提供されており、ホット一息つけるのも嬉しいところ。
当サイトを見ていただいている方々は、きっとこの建物に興味が湧いたはず。
近くにお立ちよりの際はぜひ足をお運びください。
(*事前チケット購入制)

世田谷に2店舗お店を構える「BARE PIZZA POCO」
BARE PIZZA POCO Gotokujiは宮の坂駅ほぼ直結で、電車降りたら即ピザにたどり着けるありがた立地。
もっちり系の生地の上にプロシュートとたっぷりのチーズ、そしてさわやかなルッコラの王道ピッツァ(わかってる~)。
自家製レモネードとともに食べるとあっという間、ピザって飲み物だったんだ…!

グッズもかわE

他にも…
「srecette」の憧れのパフェ、自家焙煎してそうな「chouette torréfacteur laboratoire」、気になるおでん屋「Ce多賀や」、わんぱく世田谷っ子の味方「たこ坊」。
チェーンではない、個人でやっているお店が根強く残っている場所、宮の坂。
そんな場所はきっとこの場所が好きで住んでいるの人が多いような気がします。

はじめは聞き馴染みのなかった街も、気が付いたら馴染みの大好きな街に、
あたたかな街の中で、自分の時間を豊かにできる場所を見つけてみませんか。

嗚呼、街中華

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