よみもの

成城学園前と桜の話

《街歩き》
2026.03.30

もうすぐ春ですね。
ちょっと気取っている人も、恋する人も、桜を愛でたい季節です。
都内には、上野公園や目黒川、千鳥ヶ淵など、桜の名所は多数ありますが、今日は私的なお花見スポットを紹介します。

……と言っても、冒頭のタイトルに答えが書いてありますね。
そう、田園調布と並ぶ高級住宅街・成城学園前です。

実はここの並木道の桜は、春になると通りを埋め尽くして、それはそれは素敵な桜通りになるのです。
荘厳な邸宅と桜が連なる景色は、なかなかいい眺めです。

どこかの家の犬も桜を見たさにこの有様。

レジャーシートを敷いて、ベンチに腰を掛けて、という場所ではありませんが、
のんびり街を散策しながら花見をするのもいいものです。

一通り歩いて小腹がすいたら、ぜひ成城学園前北口の“櫻子”へ。
駅前すぐにありながらビルの3階にあって、ゆっくりと過ごすことができる場所。
昭和54年創業のこのお店は、江國香織の小説『流しのしたの骨』にも登場します。

「おきまり」と呼ばれるメニューは、地元・喜多見の野菜をふんだんに使用した、心と身体に優しい家庭的な和食。
通常は器に盛られているおきまりも、春は季節限定で“謹製 お花見弁当”として登場します。
(“謹製”っていう響きが好き)

店内はおばちゃん達が切り盛りしていて、なんだかいい雰囲気です。
常連さんらしき人もちらほらいて、地元に愛されるお店なんだなぁと感じました。

もちろん甘味も😌🍨
餡がつやつやしています。

名所ではなく、日常に春が溶け込んでいるからこそ、ゆっくりと、のんびりと季節を楽しむことができる。
今年は“散歩お花見”というのはいかがでしょうか?

素敵な老舗喫茶店もあります。

夏もおすすめ。

一度足を運んだ街でも、季節が変わると違った景色を見せてくれることがあります。
この仕事に携わっていると、そんな新しい一面を見ることができるのもまた嬉しい。
少しでも知らなかった、行ったことのなかった、街の魅力や空気感が伝われば嬉しいです。

今回は成城学園前からお届けしました。

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