よみもの

人の暮らす部屋 vol7
2022.03.01

【追求したのは常に帰りたくなる部屋】

ブライダル関係のお仕事をされているKさんが住むのは都内のワンルームマンション。剥き出しの配管とナチュラルな色味のフローリングが可愛らしいリノベーション物件だ。
数ある物件の中からなぜこのお部屋に決めたのか。色々とお話を聞いているとKさんの大切にしていることが見えてきました。

●リノベーション物件がよかった

以前はご友人と同じマンションで別々のお部屋を借りていて、お仕事の異動と更新のタイミングで心機一転、お引越しを決めたそう。前回住んでいた新築デザイナーズ物件同様、おしゃれで綺麗なお部屋で探していたが、新築だと割高だなと感じていた時にリノベーション物件が候補にあがってきたそう。よくSNSを見るというKさんがこのお部屋を見つけたのはInstagram。色々なワードで検索をしていく中でこのお部屋がヒット。写真でなんとなくイメージを膨らませて、実際に内見をしてイメージ通りだったのでその日に即決。内見はこのお部屋だけだったという。

●希望条件はほとんどクリア

設備面や内装面でいくつか条件があった中でほとんどの条件をクリアしていたこのお部屋。お料理が好きということでガスコンロ2口はマストだった。「このお部屋はそれに加えて真っ白なコンロがお気に入りです」(Kさん)
そして前のお部屋ではなかったベランダも欲しかったそう。家庭菜園をしたかったとのことだが、今は家庭菜園はやっていないという。「毎日の水やりが意外にも大変で、心に余裕がないと家庭菜園は難しいですね。笑」(Kさん)

●夢だったソーイングルームをお部屋に

「趣味の裁縫が出来るようにソーイングルームを作るのが夢でした。ただそんな広いお部屋に住むのは現実的ではなかったし、もう一部屋借りるのも金銭的に難しくて、前回のお部屋では叶うことが出来ず、今回やっと叶えることが出来ました!」(Kさん)

このお部屋もワンルームで見渡す限りソーイングルームは見当たらないなと思っていると、オープン収納の片側のカーテンを開けたKさん。「実はここをソーイングルームにしたんです!」(Kさん)
オープン収納がこんなに素敵な空間になっていたなんて。
「SNSで色々なインテリア事例をみてイメージを膨らませていたんです。このお部屋の一番のお気に入りポイントですね」とすごく楽しそうに説明をしてくれた。

●疲れたときは料理をする

ニコニコ笑顔が可愛らしいKさんでも時々疲れてしまうこともあるそう。そんな時は無心で料理を作り、綺麗に盛り付けをして、写真におさめて時間があるときにSNSにアップ。
食材を切って煮て炒めて、そういう作業を無心でやっていると頭の中が自然と空っぽになっていく感覚なのかもしれない。
「綺麗に写真が撮れるととてもテンションが上がります。料理と写真は自分の中のストレス発散方法になっています」(Kさん)

キッチン前の食器棚には綺麗に食器やカトラリーが並べられている。「実はこれは父が作ってくれたんです」(Kさん)スペースにぴったりはまっている食器棚は、サイズを伝えてお父様が作られた特注品だそう。他にも先ほどのオープン収納にぴったりとハマったデスクや、TVボード、シューズボックスもこのお部屋の為に作られた特注品。細々としたものがたくさんあるとどうしても散らかって見えてしまうはずなのに、Kさんのお部屋全体はとても綺麗にまとまって見える。その秘訣とは何なのか。

●常に帰りたくなる部屋にしておきたい

てっきり綺麗好きなのかと思っていたら、全くの真逆だというKさん。元の場所に戻すということも苦手なんだそう。お部屋の状態を良く保つ秘訣は「常に帰りたくなる部屋を意識すること」と「人を招くこと」だそう。
「どんなに仕事が忙しくてもただ寝る為だけに帰る部屋ではなく、帰ってきたいなと思える状態にすることを意識しています。そして人を招くと必然的に片づけないといけないという気持ちになるので定期的に人を招きます。そこで料理を振る舞うこともありますよ」(Kさん)

Kさんの宝物がつまった宝箱のような素敵なお部屋。帰りたくなる部屋というのはこんなお部屋なのだろう。Kさん、有難うございました。

関連記事